しぃ庵*わたしの染筆

生きゆく部録が花ならば、したたかに香るのみ

JO MALONE あれもこれも有り難し

 

自身が五十路を歩みはじめて改めるものなど、もぉ世界陸上を観れば観るほど考えもおよびませんが

色んな場面で見聞きする『多様性』ってのを、自分に都合よくなぞらえるなら

好むもののひとつに、香り

生きゆく記念として

 

 

嗚呼、素敵♡

そこに足を運んで上質な空間に身体をゆだねた時の五感はネットストアとは異質、あたし的には現実逃避ではなく現実世界であり

それでいて融通無碍が苦手で、不自由さを選んだり足かせを解かないでもいたくて

相変わらずアンバランスな路に、突如と香らせたい現実

 

 

676.3km離れた友から電話がきたって、さほどのアドバイスもできず

誰も喜んでくれないゴーヤの佃煮を作っては、自画自賛の宴(まつり)で呑みつくすのです

とか

いや、違う

静脈に香りを落としこみ

もっとスパイシーで次には華やかで、ラストは深く深く森に溶けたい

形も色もみんな違う茂みがやがて落ち葉となり重なる奥の、生きゆく記念として

酔う

 

 

赤城方面の雷鳴と、SLの汽笛と、自身の大腸のぜん動音と、

洗濯機の脱水が終わるアラームも

待てるし

探せる

それを伝える言葉はなっんぼでも口から出てくるが、切ない時に浮かぶは強い人 

それとて、真実は不明

 

 

不明の君は不明なままで、強い真実をあたしにがっつり魅せてくれるから

待つことも

探すことも

五十の路、あれもこれもが有り難し

苦しむことは何もない

 


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